本文へスキップ

し と り じ ん じ ゃ

大和佐美命神社おおわさみのみことじんじゃ

御祭神  御由緒  その他  アクセス 


御祭神・大和佐美命十七柱

國之常立神(クニノトコタチノカミ)

天地創成神代七代の第一代
○天地開闢の最初に出現の神
○国土形成の神
○国土を永遠に安定させる神


豊雲野神(トヨグモヌノカミ)

神代七代の神第二代
○漂ったものを次第に固めた神
○雲のように形の定まらぬ原初の状態を神格化した始源神


宇比地邇神(ウヒヂニノカミ)

神代七代の神第三代の男神
○大地を泥の形にした神
○女神スヒヂニノカミの対遇神


須比地邇神(スヒヂニノカミ)

神代七代の神第三代の女神
○大地を砂の形にした神
○男神ウヒヂニノカミの対遇神・妹


角杙神(ツノグイノカミ)

神代七代の神第四代の男神
○生物の形(神の形)を生成する神
○女神イキグイノカミの対遇神
○角に象徴される成長力を神格化された神


活杙神(イキグイノカミ)

神代七代の神第四代の女神
○生物を育てる神
○男神ツノグイノカミの対遇神・妹
○生き生きとした成長力を表す神


意富斗能地神(オオトノヂノカミ)

神代七代の神第五代の男神
○大地を完全に凝固させた神
○女神オオトノベノカミの対遇神
○雄大な男性器の神格化された神


大斗乃辨神(オオトノベノカミ)

神代七代の第五代の女性神
○大地を完全に凝固させた神
○男神オオトノヂノカミの対遇神
○偉大な女性器の神格化された神


淤母陀琉神(オモダルノカミ)

神代七代の第六代の男神
○大地を整えた神(満足の神)
○女神アヤカシコネノカミの対遇神
○オモダルは容貌の美しさを讃えた言葉で、男性から女性への求愛の誘いを神格化した神


阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)

神代七代の第六代の女神
○大地を整えた神(満足の神)
○男神オモダルノカミの対遇神
○女陰の生産豊穣の力を表す女神で、イザナギとイザナミの母神


伊邪那岐神(イザナギノカミ)

神代七代の第七代(夫)
○大八島造成の神、神々を生んだ神
○別天つ神たちからイザナミとともに国土の修理固成を命じられた。イザナギとイザナミの二神は、まず天の浮橋に立って矛で海を撹拌して引き上げると、矛の先端から滴った塩水が積り固まって最初の陸地・オノゴロ島ができる。
二神はその上に降り、天の御柱をめぐり結婚し、最初はヒルコを生んで子生みに失敗するが、天神の指示を仰ぎ結婚のやり直しをして十四の島々と三十五の神々をイザナギから誕生させた。
 誕生がイザナギの死の原因となった火神カグツチを斬ったのち、妻を連れ戻そうと黄泉の国へ赴くが、イザナミの忠告を聞かずに腐乱した彼女の姿を見てしまい、恐気を震って、ヨモツシコメに追われながら、地上との境のヨモツヒラサカを石で塞いで逃げ返った。そのあとで穢れを祓うために禊ぎをして多くの神々を生み、最後に生んだアマテラス、ツクヨミ、スサノオの三貴子にそれぞれ高天原、夜の食国、海原の統治を委任する。しかし、母を慕っていつまでも哭き続け命令に従わないスサノオを怒って追放してしまう。


伊邪那美神(イザナミノカミ)

神代七代の第七代(妻)
○大八島造成の神、神々を生んだ神、大地母神の性質を持つ
○火の神カグツチを生んだために火傷して死ぬが、瀕死の状態で苦しみながら、吐瀉物や大小便から、金属、粘土、水、穀物などの神を生成させた。黄泉の国に追ってきたイザナギが頼みを聞かずに死体を覗き見て逃げ返ったことに怒り、ヨモツヒラサカまで追っていき、そこで「現世の人間を一日に千人くびり殺す」と宣言し、イザナギは「それならば、一日に一千五百人生まれさせる」と答え、それによって、人間に生死の運命が定まり、イザナミは黄泉国(死後の世界)を司る黄泉津大神(よもつおおかみ)となった。


天照大御神(アマテラスオオミカミ)

伊勢内宮・皇大神宮に鎮座
○伊邪那岐神と伊邪那美神の子
○日本の総氏神、皇室の祖先、太陽の女神
○自然神「日神」、崇拝=農作業(ニニギノミコトに稲穂を授ける)
○衣食住の神、開運・勝ち運の神
○黄泉国から戻ったイザナギが、禊ぎをしたときに生まれた三貴子の長姉にあたる太陽の女神で、父神が左の目を洗ったときに生まれた。つづいて右の目からツクヨミ、鼻からスサノオが生まれた。
 誕生後、すぐに父神の命令に従い、高天原の統治者となり、そこに上ってきたスサノオと誓約(うけい)により互いの持ち物から子を生みだしあって、処女のまま皇室の祖神のオシホミミら五柱の男神の母神となった。
 その後、スサノオがした乱暴に耐えかねて天の岩戸に隠れ、そのため高天原も葦原中津国も暗黒と化してしまう。だか、神々が天の岩屋戸の前で祭りを行い、その最中にアメノウズメが踊りながら乳房と陰部を剥き出したのを見て、神々が大笑いをすると、その騒ぎにつられたアマテラスが岩屋戸を少し開いて身をのり出したところ、タヂカラオによって外に引き出され、世界は再び光を取り戻した。
 その後オシホミミの子の天孫ニニギに、「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」の支配の勅命を下し、三種の神器を授けるとともに地上に降臨させて、皇室の祖母神と仰がれる。


天之忍穂耳神(アメノオシホミミノカミ)

天照大神の子、天孫・瓊々杵命の父
○農業工業守護、家門繁栄、商売繁盛、入学就職結婚、病気平癒、諸難排除


瓊々杵命(ニニギノミコト)

天照大御神の孫、天野忍穂耳神の子、日向の高千穂に降臨
○正式名称は「天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命(アメニキシクニニキシアマツヒコヒコホノニニギノミコト)」
○五穀豊穣、畜産守護、家内安全、安産、航空海上交通安全、大漁、厄除け


彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)

瓊々杵命の第三子・山幸彦(海幸彦と兄弟)
○正式名称は「天津日高日子穂穂手見命(アマツヒコヒコホホデミノミコト)」
○火の中から生まれ、火を弱める神。穂をたくさん実らせる神
○山幸彦として兄の海幸彦(ホデリノミコト)と争い、海神に助けられて勝利する。妻に娶った海神ワタツミの娘トヨタマビメから神武天皇の父となるウガヤフキアエズノミコトが生まれた。
○農業漁業畜産業守護、商売繁盛、開運厄除け、航海安全、縁結び、安産

鵜賀屋葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)

鵜戸神宮鎮座、瓊々杵命の孫、初代・神武天皇の父
○海神・大綿津見神の娘・玉依琵売命と結婚し、第四子として生まれた神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)が、初代・神武天皇である。
○縁結び、安産、子育て、漁業、航海守護

ここまでが、大和佐美命十七柱です。
次の二柱は、合祀されている御祭神です。



素盞鳴命(スサノオノミコト)

天照大神の弟、三貴子の一人、荒ぶる神
○黄泉国から戻ったイザナギが、日向の橘の小門で禊ぎをしたとき、左の目からアマテラス、右の目からツクヨミが生まれ、続いて最後に鼻を洗ったときに生まれた三貴子の第三子。
 イザナギから海原の統治を命じられるが、母イザナミのいる根の国に行きたがって哭き続け、下界を混乱させたために怒ったイザナギに追放される。アマテラスのもとにいくと、高天原を奪い取りに来たかと疑われ、心身の潔白を証明するために、アマテラスと天安河を挟み誓約(うけひ)による子生みをして、三女神の父親となる。
 その後、スサノオは、高天原でひどい乱暴を働き、そのためアマテラスは岩屋に隠れてしまい、世界中が暗黒になるが、天つ神たちの祭りによりアマテラスが招き出されるとスサノオは高天原から追放される。
 地上に降りたスサノオは、出雲の肥の河の川上で八俣大蛇(やまたのおろち)を退治して草薙の剣を得て、アマテラスに献上し、出雲の須賀に宮を建て、「あが御心すがすがし」といって鎮座した。八俣大蛇から救ったクシナダヒメと結婚し、その子孫にオオクニヌシが生まれる。
 オオクニヌシの神話の中でスサノオは根の国の主神として登場し、そこにやって来て娘スセリビメの夫となったオオクニヌシに数々の試練を課すが、スセリビメに助けられつつそれらを果たしたオオクニヌシがスセリビメを背負い地上に脱出した時には、ヨモツヒラサカまで追いかけてきて、そこから逃げていくオオクニヌシに大声で祝福の言葉をかけた。
○農業神、山の神、海の神の祖神、防災除疫神、学問、縁結び、商売繁盛、国土安全

大山祗命(オオヤマツミノミコト)

伊邪那岐神・伊邪那美神の神生みの時に生まれた山の神の総元締め
○国家安泰、家内安全、商売繁盛、寿命長久、縁結び、厄除け、雨乞い、農林水産業守護


国土形成から、皇室の祖である初代・神武天皇誕生までのあらゆる神様がご奉斎されていて、一つの物語としての神話の世界を感じませんか?

以上


御祭神  御由緒  その他  アクセス 

大和佐美命本殿

御由緒

創立年代不明だが、延喜式所載の高草郡七座の一つ。江戸時代は、旗刺大明神と称し、上砂見地区と中砂見字大湯棚地区の産土神が小字谷平に鎮座。
万延元年(1850年)谷平おん谷で山崩れがあり、社殿などが破損した。
明治元年8月に大和佐美命神社と改称し、同時に当村字谷平に鎮座の谷前神社(素盞鳴命)と同字小畑に鎮座の山神社(大山祗命)を合祀する。
明治4年に村社に列格。明治28年10月に本殿を改築、同40年4月27日神饌幣帛料供進神社に指定される。
雌雄二頭の麒麟獅子舞は、県無形民俗文化財に指定されている。


ヤマトサミノミコトか?
「オワサミノミコト神社」とか「オホヤマトサミノミコト神社」など記されている書物もありますが、国史大系本や鳥取県郷土史(昭和7年刊)では、「オホワサミノミコト」と読み、鳥取県神社誌(昭和9年刊)は「ヤマトサミノミコト」となっています。
 「オホヤマト」か「ヤマト」か、「オホワ」が正しいのか決め難いところです。現在は、一部の古老に「ヤマトサミノミコト」が正しいとする人もありますが、当地では、一般に「オホワサミノミコト」と呼ばれています。
創立年代は不明ですが、三代実録巻十一貞観七年(865年)六月の條に、「八日丁巳因幡国無位(中略)大和佐美命神社並授従五位下」と記されてあります。
因幡誌によれば、旗差大明神・大和佐美尊神社とし、大和は姓、佐美は名であり、神の名を呼ぶ地名であるとしています。神祗志料にも「佐美」が「砂見(すなみ)」に転化したとしています。
また、大日本地名辞書や鳥取県郷土史には、大和佐美命を「野見宿禰の祖父ならむも計りがたし。」と記されていますが、地元では当地開発の祖神として大変崇拝されています。

- 禰宜の一考察 -
大和(やまと)は「倭」ととも書き、日本国そのもののことも解されます。「さ」は、昔から言語の発音の中で神様そのものを表す言葉ともいわれます。(例えば、荘厳で見る人を圧倒するくらいな花を咲かせる「桜」の語源には諸説ありますが、「さ(神様)」が「くら(神様の坐る所)」に降臨されるヨリシロ(憑代)であるという説があります。)
つまり、大和佐美命は、大和(日本国)の佐(神々)が、美しく(麗しく、神々しく)御鎮座されている神社で、ご祭神様(国土形成〜神武天皇誕生までのあらゆる神様をご奉斎)を見ても、こんな山奥(おいで頂ければわかります)に、こんな由緒の神社があることに驚くとともに、氏子崇敬者また祖先の皆様の深い敬神の心を感じ、おもわず自然と手を合わせたいという心持ちにさせてくれます。

大和佐美命一の鳥居



正統権現流・麒麟獅子舞

  大和佐美命神社の麒麟獅子舞は、県内でも珍しい二頭による獅子舞である。中砂見大湯棚(なかすなみおおゆだな)地区と上砂見(かみすなみ)地区の二地区からそれぞれ一頭ずつの獅子が出される。
大湯棚地区の獅子は、雄(お)獅子といわれ、その獅子頭は、江戸時代中頃のものと伝えられている。その風貌は、口や鼻の穴が大きく、極めて男性的である。霊獣としての威厳も十分に感じられ、麒麟獅子頭の傑作として県指定保護文化財となっている。
上砂見地区の獅子は雌(め)獅子といわれ、獅子頭は、雄獅子と比較するとその呼び名の通りやさしい雰囲気が感じられる。この麒麟獅子舞は、江戸時代に大湯棚地区に住む夫婦が鳥取藩の家老家に奉公したおり、「権現流」を習い覚え、それを伝えたものといわれている。また、この地区には麒麟獅子の頭より古い神楽獅子の頭が残されている。このことからも、元々は神楽獅子であったものが、「権現流」の麒麟獅子舞へと移り変わったと思われる。
この麒麟獅子舞は、雌雄の舞とも「正統権現流」といわれている。始めに雄獅子の「剣の舞」があり、続いて「本舞」が始まる。この雄獅子の舞に次いで雌獅子の「本舞」が始まるのである。
大和佐美命神社の獅子舞は、県内での麒麟獅子舞の歴史を知るうえでもその価値は高い。

 
  大湯棚雄獅子    上砂見雌獅子

剣の舞  




御祭神  御由緒  その他  アクセス

  ヒルハゼミ

その他

ヒメハルゼミ
生息地

ヒメハルゼミは全長30〜35mmの小型のセミで、成虫は7月に入って発生し、中旬に最盛となり8月上旬におよぶ。鳴き声は大きく、合唱性があるため、その特有のせみ時雨は聞くものに強い印象を与える。
 南方系の種で、新潟県、茨城県を北限としてシイ類やカシ類を主とする常緑広葉樹の極相的な自然林に生息する。四国・九州では広く分布するが、本州においては常緑広葉樹林は人為によって破壊され、社寺林などにわずかに残っているにすぎないため、生息地は局地的で少ない。
 本市においても数カ所の社寺林で確認されているだけの貴重な種となっている。
 平成8年4月 鳥取市動植物保護地区指定

 

巫女ケ淵(みこがふち)伝説
 昔、当神社のある谷を流れる「砂見川」が度々氾濫しては人々を苦しめていた頃、砂見川の氾濫によって大きな「淵」が出来てしまった。(場所の特定はできない)
そこで、何とか人々を苦しめる砂見川をお鎮めすることはできないものかとして、当神職家の女性神主(当時は巫女と称していた)が、この淵に身を投じて人身御供となったところ、以後、砂見川の氾濫は治まったとの伝承がある。
 この出来事は、現在も当神職家に伝わり、また、地区の長老にも伝承されている。

御祭典日程

○祈年祭      
 平成29年4月9日(日)午前10時〜

○夏祭大祓
 平成29年7月1日(土)午前10時〜

○例祭
 平成29年10月15日(日)午前9時30分〜

○霜月大祓
 平成29年11月23日(木)10時〜

○年賀厄払
 平成30年1月21日(日)10時〜


大和佐美命拝殿

 


御祭神  御由緒  その他  アクセス 

アクセス

大和佐美命神社

〒680-1156 鳥取県鳥取市上砂見674


アクセス

ビル外観

自動車の場合

鳥取自動車道「鳥取南IC出口」を出て、約10分。
※駐車場は、一の鳥居をくぐり、向かって右の広場をご利用ください。



御扉

information神社情報

倭文神社

〒680-1151
鳥取県鳥取市倭文548-1
FAX.0857-28-8343
→アクセス