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鳥取県鳥取市上砂見に鎮座する「おおわさみのみこと」神社です

〒680-1156 鳥取県鳥取市上砂見674

お知らせinformation

正統権現流・「麒麟獅子舞」の伝承

剣の舞

大和佐美命神社の麒麟獅子舞は、県内でも珍しい二頭による獅子舞である。中砂見大湯棚(なかすなみおおゆだな)地区と上砂見(かみすなみ)地区の二地区からそれぞれ一頭ずつの獅子が出される。
大湯棚地区の獅子は、雄(お)獅子といわれ、その獅子頭は、江戸時代中頃のものと伝えられている。その風貌は、口や鼻の穴が大きく、極めて男性的である。霊獣としての威厳も十分に感じられ、麒麟獅子頭の傑作として県指定保護文化財となっている。
上砂見地区の獅子は、雌(め)獅子といわれ、獅子頭は、雄獅子と比較するとその呼び名の通りやさしい雰囲気が感じられる。この麒麟獅子舞は、江戸時代に大湯棚地区に住む夫婦が鳥取藩の家老家に奉公したおり、「権現流」を習い覚え、それを伝えたものといわれている。また、この地区には麒麟獅子の頭より古い神楽獅子の頭が残されている。このことからも、元々は神楽獅子であったものが、「権現流」の麒麟獅子舞へと移り変わったと思われる。
この麒麟獅子舞は、雌雄の舞とも「正統権現流」といわれている。始めに雌獅子の「剣の舞」があり、続いて「本舞」が始まる。この雌獅子の舞に次いで雄獅子の「本舞」が始まるのである。
大和佐美命神社の獅子舞は、県内での麒麟獅子舞の歴史を知るうえでもその価値は高い。


ヒメハルゼミ(蝉)の生息地として指定

ヒメハルゼミ

ヒメハルゼミは全長30〜35mmの小型のセミで、成虫は7月に入って発生し、中旬に最盛となり8月上旬におよぶ。鳴き声は大きく、合唱性があるため、その特有のせみ時雨は聞くものに強い印象を与える。
 南方系の種で、新潟県、茨城県を北限としてシイ類やカシ類を主とする常緑広葉樹の極相的な自然林に生息する。四国・九州では広く分布するが、本州においては常緑広葉樹林は人為によって破壊され、社寺林などにわずかに残っているにすぎないため、生息地は局地的で少ない。
 本市においても数カ所の社寺林で確認されているだけの貴重な種となっている。
 平成8年4月 鳥取市動植物保護地区指定

 

巫女が淵(みこがふち)伝説

今は昔、当神社のある谷を流れる「砂見川」が度々氾濫しては人々を苦しめていた頃、砂見川の氾濫によって大きな「淵」が出来てしまった。(場所の特定は今となっては不明)
そこで、何とか人々を苦しめる砂見川をお鎮めすることはできないものかとして、当神職家の女性神主(当時は巫女と称していた)が、この淵に身を投じて人身御供となったところ、以後、砂見川の氾濫は治まったとの伝承がある。
この出来事は、現在も当神職家に伝わり、また、地区の長老にも伝承されている。


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大和佐美命神社

〒680-1156
鳥取県鳥取市上砂見674